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「梅雨の水を飲む魚」 イワシがおいしいと言われる理由 [日常・雑感]

6月頃に脂がのっておいしさが増す魚を、「梅雨の水を飲む魚」と呼ぶことがあります。イサキやハモ、キスなども脂がのってきますが、代表的なのはイワシ(マイワシ)です。おいしさが増す理由は、梅雨の長雨で栄養が山から川、海に流れ出し、エサとなるプランクトンが増えることにあります。実際のところは、魚が水をごくごくと飲むわけではありません。しかし、季節の恵みを受けた環境で、たっぷりのプランクトンを食べ育った魚を、この時期ならでは旬のものとして表現しているのでしょう。

梅雨の頃のイワシは、産卵前で脂を蓄える時期です。寒さに備えて脂を蓄える秋のイワシも人気ですが、梅雨のイワシは、一年の中でもっとも脂がのっていて、丸々と育っておいしいと言われています。とくにイワシの水揚げ量日本一を誇る千葉県の銚子では、6~7月の梅雨の時期に水揚げされるマイワシを「入梅いわし」と呼び、ブランド魚として注目されています。

 イワシは日本では古くから食べられてきました。語源については諸説ありますが、陸に揚げるとすぐに弱ってしまうため「ヨワシ」が転じて「イワシ」になったとも。また紫式部の大好物だったことから「むらさき」と呼ばれていたとの説もあります。
タグ:梅雨 イワシ
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